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許認可取得についての注意点

許認可の種類によっても違いますが、許認可を申請するためには注意しなければいけないことが多くあります。
ここで、「ひと」「もの」「かね」といわれる人的要件・物的要件・財産的要件が共通する基本要件と言われます。

人的要件とは(ひと)

多くの業種の許認可申請のためには、その業種特有の責任者を置くことが必須となっています。
責任者として国家資格者が必要であったり、専門業種の経験者であったりします。

経験が必要要件となっている許可の中には一定の条件の下での経験年数が必要な業種もあります。その場合はもちろん経験を証明するような書面などを提出することが求められます。

国家資格や民間資格の必要な業種においても国家資格や指定された研修を受講終了してはじめて要件をみたすものがよくあるため、「ひと」「もの」「かね」の3つの要件の中でも、この人的要件を満たすのがやはり一番の重要といえます。

物的要件とは(もの)

物的要件とはその事業を行う場所や、必要な設備のことなどです。
事務所や工場・倉庫など事業を行う場所が自己所有であればその物件の不動産登記簿、賃貸物件であれば賃貸契約書が必要です。
なお、法人が許可申請をしようとする場合に事務所物件が会社名義の自己所有物件である場合は、その物件の不動産登記簿で問題ないのですが、その物件が代表取締役個人名義の所有物件である場合には代表取締役から会社への使用承諾書が必要になる場合があります。
また賃貸物件でも、その物件を住居用として借りている場合は事務所として使用できないため、こちらも家主と話し合いの上で使用承諾書が必要な場合があります。
さらに事務所で注意しなければいけないことは、住居地域によっては営業できない業種というものもありますので、申請する前には調査が必要です。

財産的要件とは(かね)

許認可申請には、必要な自己資本がいくら以上と決められた業種もあります。
これは会社・個人を問わず必要で貸借対照表や銀行の預金残高証明書などで確認されることになります。
すべての業種で多額な資金が必要なわけではありませんが、多くの業種で、確定申告書を提示したり納税証明書を提出することが必要となります。
場合によっては、申請から許可されるまでに、提出した事業計画書の金額よりも預金残高が下回ることがあると却下されるものがあります。

許認可を受けた後の注意点

許可の種類によっても違いますが、登録事項に変更があった場合や期間満了による更新申請があります。
許可の有効期限が過ぎてしまっては業務を行うことが出来なくなりますので注意が必要です。
また変更届には役所への事前相談が必要なものもあります。

(1)許可とは

普段、禁止されている行為について、特別な場合にその禁止を解いてその行為を許すということです。
例えば自動車の免許は誰でも自由に自動車を運転できるとなると、事故が多発してしまいます。
だから、自動車の運転については一律「禁止」とし、免許を取得した人だけが自動車の運転を認めるということです。他に風俗営業の許可や飲食店営業の許可などがあります。

(2)認可とは

ある人が行う行為に対して、行政庁の同意を得なければ成立しない場合に、行政庁の同意によって法律上の効力を完成させることです。つまり一般的には自由に行うことができる行為について、基準を設けて制限し、その基準どおりに当てはまっている行為を認めると言う意味です。
認可は、許可とは異なり許可と異なり、書類等に不備がなく、適切な申請を行い、かつ、申請内容が要件をみたしたものであれば、必ず申請が認容ます。
認可の例として、電気料金があります。電気料金は電力会社が自由に決めることができますが、ものすごく高い値段をつければ、消費者にとっては大迷惑です。そのため、料金に基準を設け、その基準どおりに設定されていれば、その料金を認めるという形です。
他に社会福祉法人(社会福祉法)学校法人(私立学校法)などを設立する場合、これが必要不可欠となります。

スムーズな許認可申請をするためには

許認可申請は取得するまでに大変時間の掛かるものが多くあります。また必要な書類が全て揃い、役所に申請書を受理されてからも、不備が何もなく順調に進んでもある程度の時間がかかります。
そのため、要件を満たす準備に手間取ってしまうと、大変な時間と労力がかかることになります。     スムーズな許認可申請をするためには予め許認可の要件を正確に知ることが大切です。

当事務所の許認可取得支援サービス

許認可の必要な業種について、許可取得以外の準備がすべて整っているのに、取得の要件を満たしていないために許可申請を断念せざるを得ず、予定していた事業が始められずに大変困る場合があります。
許認可申請は取得するまでに大変時間の掛かるものが多くあり、役所に申請書を提出してから不備が何もなく、順調にいったとしてもある程度の時間がかかります。

当事務所では事前に許可の要件を正確に知ることによって、取得に向けての事前準備ができ、スムーズな許可申請をしていただけるよう事前調査をいたします。
まず営もうとする事業は許可がいるのかどうか分からない場合や、許可や届出が必要なことが分かっていても、上記の人的要件、物的要件、財産的要件を満たしているかわからない場合の判断のお手伝いいたします。
許認可取得のための必要事項を知ることが出来れば、事業開始時期や事業内容を変更したり、資格者を雇用するなどの措置を行い、無駄なく開業準備を行うことができます。
許可が受けられるとの見通しが立った場合に、初めて許可申請業務を開始することになります。